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高齢者が増える日本での活躍はかなり期待されています。

カリキュラム内容

介護初任者研修のカリキュラム

カリキュラム内容 写真

では比較しやすいよう介護初任者研修のカリキュラムから解説していきましょう。 この職種には欠かせない重要な職務の理解を6時間、介護の基本が6時間、 介護における尊厳の保持と自立支援が9時間と、かなりの時間をかけて学びます。 技術的なことではなく心得のような内容にそこまで時間を割く必要があるのか? と横槍を入れるのはいけません。 人と接するだけでなく身の回りのお世話をすることがどれだけ大変か、まずは意識 から変えていかねばならないのでみっちりと学習するのです。 そして老化の理解に6時間、ヘルパー2級にはなかった認知症の理解に3時間、 同じく障害の理解に3時間と実務でお相手をする方の事を学びます。 自分の友達と同じように接してもいけませんし、喫茶店で接客するのとも違います。 身内に介護が必要な方がいなければ接し方もわからないしこれも重要な項目で、 ヘルパー2級からカリキュラムが増えたのはより円熟した制度に近づいてきたと 思ってもよさそうですね。 介護コミュニケーション技術に6時間、介護・福祉サービスの理解と医療との連携 については9時間が組み込まれていますが、要介護の方が医療機関のお世話になる 機会はそれなりに多いので覚えておかなければならないこともたくさんあります。 そして生活支援技術が75時間と最多時間数になっておりこれがメインというか、 必須な内容の扱いです。 でも1つのことをずっと習うのではなく様々なケースを想定しているので、飽きて 眠気を催すことは全くありません。



ヘルパーのカリキュラム

完全に過去の遺物となったわけではありませんがこれから学習することは困難な ヘルパー2級のカリキュラムはどのようなものだったのでしょう。 最大の相違点はやはり実習で、30時間という設定になっていました。 30時間も介護施設で実習をしたらメキメキと経験値もアップしそうなので廃止 されたことは非常に残念ですが、それだけ運営が困難だったのでしょう。 現場で働く方を生で見られることはとても意味がありますし、その経験はきっと プラスになるでしょうから受講者にとっては不幸な話かもしれません。 その実習30時間のほかは基本的な考え方に関する講義が6時間、訪問介護に 関する講義が5時間、制度とサービスに関する講義が6時間と、介護で働くにあたり 実務以前の理念などを学んでいました。 障害の疾病に関する講義も14時間ありますが、老人特有の障害など内容が多岐に 渡るので多くの時間を要するのでしょう。 福祉サービスの提供時の態度に関する演習が4時間、レクリエーションに関する 演習も3時間、事務系に分類される訪問介護計画の作成等に関する演習も5時間と 演習もかなり充実していたようです。 医学等が関連してくる領域の基礎的な知識の講義も8時間ありますし、相談援助に 関する講義も4時間、家事援助の手法に関する講義も4時間ありました。 あとは介護技術に関する講義が11時間、演習が30時間とボリュームのある カリキュラムの介護技術関連があったので、決して介護初任者研修よりも簡単に 手に入れられる資格ではなかったのです。



職業としての介護

よい機会ですしここで介護初任者研修と仕事についても解説しましょう。 日本だけでなく先進国では高齢化社会になってきており、お年寄りや体の不自由な 方を介護する施設では職員が不足気味で、この状況はしばらく続きそうな予想が されており今後も介護初任者研修を身につけた人材が活躍すると思われています。 どのような仕事をするのかについてですが具体的には入浴介助や食事の補助、 病院にいくのであれば通院の介助もしますし着替えも手伝います。 つまり生活のほとんどをお世話することになり、やるべきことはとても幅広く そのために優秀な人材を育てようとしているところです。 個人宅でサポートするなら部屋の清掃やゴミ出しもやりますし、お買い物を代行 することだってあれば付き添うこともあります。 日常生活の中で行われることの大部分が対象になるので、簡単なこともあれば 個人を尊重して取り組まないと相手を傷つけてしまうこともあります。 介護施設で働くのなら先輩方もいるので個人宅よりも重圧は少ないかもしれません。 ですが業務内容は似たようなもので、その場所が施設内に移っただけですので あまり甘く考えてもいけないかもしれません。 ただ一般住宅に住まわれている場合よりも生活の幅が狭まっている分、少ない パターンの仕事になりそうな雰囲気はします。 どちらにせよ相手を尊重して接することが大切なので、知識だけがあれば良いほど 単純なお仕事ではありません。



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